１６日夜、マリウポリのアゾフスターリ製鉄所内にいたウクライナ軍の兵士らを乗せた５台のバスが、ロシア軍の支配下にあるノボアゾフスクに到着するのを、ロイターのカメラが捉えた。中には負傷した兵士もおり、担架でバスから運び出された人もいた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は深夜に演説を行い「中には重症者がいる。英雄たちが生きていることがウクライナには必要だ」と述べた。 ウクライナのマリャル国防次官によると退避した兵士は全員、捕虜交換の対象になるという。ロシア軍に包囲されたマリウポリで、ウクライナ側最後の拠点となっていたアゾフスターリ製鉄所内には、約６００人のウクライナ軍兵士が抵抗を続けていたとみられる。 ウクライナ軍は兵士たちの救出作戦が実行中であるとし、あと何人の兵士が残っているのかは明らかにしなかった。