阪神藤浪が大炎上11失点「チームに迷惑を掛けた」

視聴回数1,955,002

※ 視聴回数について

日刊スポーツ

<阪神2-11巨人>◇5日◇甲子園
歴史的な大敗だ。阪神の藤浪晋太郎投手(26)が5回途中で11失点と大炎上した。甲子園3年ぶり、巨人戦4年半ぶりの白星を懸けたマウンドで、自己ワーストどころか創設85周年の球団の失点記録をも更新した。13連戦の5戦目。中継ぎ陣への負担を考慮した戦略的続投となる中、藤浪は9安打を浴びて押し出し含む6四球、火だるまになって125球を投じた。首位巨人と再び7・5差となった。
   ◇   ◇   ◇
騒然とした雰囲気の中、2番手能見がマウンドに走る。藤浪は顔面を硬直させたまま、帽子を取って頭を下げるしかなかった。うなだれ、一塁ベンチへ駆ける。全身に注がれた温かい拍手に切なさすら覚えた。
最後はもう気力のみに映った。7失点で迎えた5回、カットボールが引っかかる。抜ける。直球も引っかかる。ブロッキングに定評のある梅野ですら後逸を余儀なくされた。2死満塁から内野ゴロ悪送球でさらに2失点。直後に2点打を浴びて降板を告げられた。
「大事な4連戦で勝たなければいけない試合でしたが、崩れてしまい、チームに迷惑を掛けてしまい、申し訳ないです」
4回2/3で125球を投げ、9安打6四球で11失点(自責7)。1試合11失点は1936年からの球団史をひもといてもワーストの数字となった。
他ならぬ本人が一番、流れを意識していたはずだ。7・5ゲーム差でスタートした首位巨人との本拠地4連戦。前日4日の初戦を大黒柱・西勇で取り、一気に勢いを加速させたかった。絶対に負けられない-。高ぶる感情が力みにつながったのかもしれない。
初回こそ3者凡退に仕留めたが、2回はカウントを悪くして痛打されるパターンで2失点した。3回は1死満塁から5番丸に押し出し四球を献上。6番ウィーラー、7番大城、8番吉川には甘く入った直球を狙い打たれ、3者連続適時打を浴びた。そして、5回には4失点だ。
この日は午後5時ごろから降り始めた豪雨と雷鳴の影響で、試合開始が1時間2分遅れていた。調整に難しさがあったとはいえ、想定外の大炎上で5敗目を喫した。13連戦の5戦目。少しでも中継ぎ陣の負担を減らしたかったが、思いを結果につなげられなかった。
これで巨人戦は登板9戦連続で白星から遠ざかる。甲子園戦も11戦連続で白星なしだ。5回途中4失点と苦しんだ前回8月29日広島戦に続き、2戦連続で試合を作れなかった。際どいゾーンのボール判定に思わず天を仰ぐ場面もあった。
首位巨人とのゲーム差が7・5に戻った一戦。藤浪が食らったダメージも含め、重くのしかかる1敗となった。【佐井陽介】
▽阪神矢野監督(藤浪について)「立ち上がりは良かったと思うけどね。ピッチングって走者もいるし、いろんな状況があるので。その状況に対する、通用する部分と課題の部分はやっぱり出てくる。(5回途中までの登板は)もちろん晋太郎に頑張れ、という思いはいつも持っているし、中継ぎの登板も多くなってる中では、自分の中では苦渋の選択をしてるだけ。(次回以降は)それはまあ分からんけど」
▼藤浪が4回2/3を投げて11失点。1試合で11失点以上は、昨年6月14日西武戦で5回を投げて11失点のブキャナン(ヤクルト)以来になる。1試合の最多失点記録は50年5月31日伊藤(東急)の18失点だが、阪神で11失点は過去7人が記録した10失点を抜く球団ワースト記録となった。