松山、芸術ショットで4打差7位浮上「いい位置」

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日刊スポーツ

<米男子ゴルフ:全米オープン選手権>◇第2日◇18日◇米ニューヨーク州ママロネック・ウイングドフットGC(7477ヤード、パー70)◇賞金総額1250万ドル(約13億7500万円)◇無観客開催
8年連続出場の松山英樹(28=LEXUS)は、ほとんどの選手が大きくスコアを落とす中、3バーディー、2ボギーの69とアンダーパーで回り、通算イーブン、140で7位に浮上した。首位とは4打差に縮めて決勝ラウンド進出を決めた。
第1日に日没でホールアウトできなかった3人が第1ラウンドの残りを終えても、第1日終了時点の暫定順位と変わらず33位で、10番からスタートした。難度の高いコースに各選手が苦しめられる中、17番までの8ホールをボギーなしでラウンド。17番パー4では、距離のあるバーディーパットが右にそれ、傾斜のある1・5メートルのパーパットが残ったがピンチをしのいだ。だが続く18番パー4で再び1・5メートルのパーパットが残ると、これは決めきれずにスコアを落とした。
それでも後半出だしの1番パー4で技ありのバーディーを奪った。グリーンわずか外からの第3打をウェッジでピン奥に打ち、傾斜を利用した転がりで戻ってきたボールがカップイン。「パターで打つか、ウェッジで打つか迷っていた。練習ラウンドでも、あそこは戻ってくると分かっていたので、パターで打つよりはチャンスがあると思っていった」。両手を突き上げ、喜びを爆発させた。
直後の2番でボギーをたたいたが、8番パー4では5メートルのパットを沈め、9番パー5では第3打を50センチにピタリと寄せて連続バーディーを奪った。この日スコアを1つ伸ばした。この日アンダーパーで回ったのは、他にブライソン・デシャンボー、バッバ・ワトソン(ともに米国)の2人しかいない。ホールアウト後は「前半は昨日(第1ラウンド)同様、いいショットが打てて、チャンスもあった。そこを決めきれない中で、後半になってショットが荒れ始めたと同時に、パッティングが少し良くなってきたので、そこはよかった」と振り返った。
厳しいコースコンディションについては「風が強くて、グリーンもすごく硬くなっていた。でも最後の3、4ホールぐらいは、バックスピンの計算を全くしなくてよかったので逆によかった」と、苦しみながらも前向きにとらえてのラウンドだったと明かした。首位を射程圏にとらえる中で迎える第3ラウンドへ「伸ばし合いという展開にはならないと思うので、この2日間みたいに粘り強くできたら」と語った。
ミラクルショットもあった。4番パー4の第3打は、バンカー手前のラフからの足元の悪い状態でのアプローチ。バンカーの縁の断崖絶壁のような位置から、まともに立っていることさえできない状態からのショットを、1メートルにピタリと寄せる芸術的な一打も披露。「アキレス腱(けん)が切れるかと思いました」と、珍しく冗談交じりに振り返るほど、気持ちも乗っている。「いい位置だと思うので、明日(第3ラウンド)いいプレーができるように頑張りたい」と、日本男子初のメジャー制覇への意欲ものぞかせる。通算4アンダーで首位のパトリック・リード(米国)とは4打差につけた。(写真はAP)