成田・古谷、プロ通用する二塁送球

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日刊スポーツ

インターネット連動の動画企画第4弾は、プロ注目の成田(千葉)・古谷将也捕手(3年)を紹介します。近距離からの撮影もあり、強肩強打をじっくり体感できます。
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古谷が放った力強い送球は、矢のような鋭い勢いで二塁手のグラブに収まった。最速は1秒85。「田宮さん(日本ハム)の高校時代の最速は1秒84。あとちょっとです」と笑顔を見せる。プロでも十分通じる速さだ。
成田へは2つ上の先輩、田宮裕涼捕手に憧れて入学した。入学後はいつも背中を追いかけた。1年秋、送球で悩んでいた時、田宮にアドバイスをもらった。「下半身の使い方を意識して軸に乗せて投げろ」。今年の冬は下半身を重点的にウエートで強化。入学時から、食事の量はもちろん、嫌いな野菜も多くとり、食事のバランスを考えた。体重は入学時の62キロから19キロも増え81キロに。「右足の軸足にしっかりとためて投げることで肩の強さを生かせるようになった。やっと田宮さんから教わったことが、しっくりきた。冬の練習が生きている」。体の成長とともに、田宮から教わった送球を2年越しで体現。憧れの田宮に近づいた。「田宮さんは、いつかは抜かさないといけない存在」と、射程圏に収めた。
古谷の強肩の秘密は、意外にも小さいころからのある習慣にあった。5歳で2つ上の兄と一緒に野球を始めた。野球を始めるにあたり、両親と交わした約束は「練習着とユニホームは毎日自分で洗うこと」。泥だらけになった練習着とユニホームを毎日、洗濯板を使いブラシでゴシゴシと力を入れて洗った。「小さいころは力もないので泥が落ちるまでに30分くらいかかった。肩が痛くなるほど。家に帰ってからの、一番イヤなトレーニングだったかも(笑い)。僕の肩の強さはここからきていると思う」と力説する。チームに入るとすぐに捕手を始め、強肩を生かす。幼少時からの生活習慣でプロ注目の捕手に成長した。
目指すは打てる捕手だ。持ち前のミート力に、体の成長とともに、長打力と広角に打つ力をつけた。「場面に応じた打撃を意識しています」とチームを勝利に導く。
昨夏、そして昨秋と習志野に阻まれた。「もう2度と同じ相手には負けない」と悔しさを胸に野球と向き合ってきた。「習志野と対戦するまでは負けるわけにはいかない。それまでに気を抜かずに1戦1戦、戦うだけです」。甲子園がなくなっても、目指すところは1つ。ライバルを倒し千葉県の頂点へ。古谷の夏が始まる。【保坂淑子】