19歳笹生優花が初V「まるでタイガー」

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日刊スポーツ

<女子ゴルフ:NEC軽井沢72>◇最終日◇16日◇長野・軽井沢72GC北(6710ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
19歳の笹生(さそう)優花(ICTSI)が、圧巻のプレーで国内ツアー2戦目で初優勝を飾った。3位から1イーグル、7バーディーと伸ばし、大会タイ記録の63をマーク。通算16アンダー、200で悲願の優勝をつかんだ。19歳57日でのツアー初優勝は、史上7番目の若さ。21世紀生まれで初の優勝となった。
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2位に2打差をつけて迎えた終盤16番パー5。得意のドライバーで283ヤードを飛ばすと、5番アイアンで楽々2オン。ピン手前2メートル半のイーグルパットを決め、早々と優勝を決定付けた。15番までボギーなしの7アンダー。21世紀生まれ、新世紀世代の新星が、ツアー2戦目で優勝した。
「すごくうれしいです。16番は、17番パー3が難しかったので、イーグルが欲しかった。17番でボギって(=ボギーを打っても)も、18番大丈夫かなと思ったので(早々と)ガッツポーズが出た」と笑顔。01年生まれでは優勝一番乗り。最終日の63は、大会タイ記録。19歳57日でのツアー初勝利は史上7番目の若さと、記録ずくめの優勝だった。
同組で4打差2位に入った通算5勝の藤田は「まるでタイガー(ウッズ)と回っているみたいだった。(無観客だが)ギャラリーさんに見てもらいたかった。女子ツアーだと思うけど、男性がいた。あの年で、あんなに完成されたゴルフしていたら天才」と驚きを隠さなかった。最終日のウエアは赤いシャツに黒いパンツ。本人に意識はなかったというが、ウッズの勝負服と同じ。まさに若き“女タイガー”だった。
フィリピンと日本の二重国籍で、高校3年だった昨年は米国ツアーの最終予選会(QT)と日本のプロテストを受検した。米でQTに落ち、日本のプロテストに合格したため、米国の名門ジョージア大に決まっていた進学を断り、日本でのプロ生活を選んだ。「世界一になりたい」と尾崎将司のジャンボ門下生となり、指導を受け、1年もたたないうちに結果を出した。
試合後、師匠から祝福のコメントが届いた。「パワーとスピードを兼ね備えた体を作り上げた本人の努力以外にない。米ツアーでトップになりたいと目標にしているが、それが見えてきたんじゃないかな。まずは1勝、良かった」。伝え聞き「ありがたいですね。そういう言葉を聞けるのはすごくうれしい」と喜んだ。
黄金世代から、ミレニアム世代を飛び越え、新世紀世代の超新星、ニューヒロインが今季ツアー2戦目で誕生した。「日本で経験を積んで、米国のQTへ行けたら」。また1人、世界へとはばたく期待の星が飛び出した。【桝田朗】