阪神佐藤輝明「内も打てるんだよ」内角攻めに特大弾

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日刊スポーツ

<オープン戦:ヤクルト6-9阪神>◇16日◇神宮
阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22=近大)が会心のツバメ斬り予行弾をかっ飛ばした、“プレ開幕”の神宮でのヤクルト戦で、推定130メートルの特大5号2ラン。執拗(しつよう)な内角攻めにも負けず、課題とされる内角球を完璧に引っ張り切った。ドラフト制後の新人5本塁打は1972年(昭47)の佐々木恭介(近鉄)以来49年ぶりのタイ記録。26日の開幕戦での1発再現にますます夢が膨らむ。
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佐藤輝は神宮の青空に描いた白球が、右翼席へ弾むシーンを堂々と見届けた。「打った瞬間入ったかなと」。4回2死一塁の第3打席。2番手左腕寺島に内角直球を3球続けられた。だがひるまない。3ボールからの4球目、またも内角に来た140キロの高め直球を豪快に引っ張った。「しっかり内も打てるんだよというのを見せられたのでよかった。甘いところに来たらしっかり強く振る意識でした」。プレ開幕の神宮でのヤクルト戦。課題とされる内角球を130メートルの特大弾に変え、胸を張った。
相手の高津監督は前日、佐藤輝対策について「ゴジラやイチローに対したようになるだろうね。徹底してやっていかないと」と説明。実際の試合でも、厳しく内角を突いてきた。スアレス相手に第1打席は内角低めの151キロで浅い中飛。第2打席も6球すべて内角で、最後は122キロカーブで空振り三振に斬られた。だが寺島に代わっても続いた3度目の内角攻めで、会心のリベンジを決めた。
本塁打後の6回第4打席は、右腕高梨の内角カットボールを右前へ。矢野監督も「俺が捕手でも内角攻めるしさ。そういうところで(相手が)嫌なものはしっかりと見せられた。たいしたもんやと思います」と、内角を攻略した2安打に意味があると話した。
佐藤輝が打てばベンチも盛り上がる。陽川ばりのゴリラポーズだけでなく、この日は近大の先輩糸井と一緒に、サングラスをかけるしぐさの新ポーズも披露した。佐藤輝は糸井からプレゼントされた米国のブランド「100%(ワンハンドレッド)」のサングラスを甲子園でのオープン戦から装着しており、そのイメージをアレンジした形だ。
ドラフト制後、新人のオープン戦5本塁打は72年佐々木恭以来、49年ぶりのタイ記録。9戦5発はシーズン143試合換算なら79発ペースと、虎党の夢は広がるばかりだ。だが佐藤輝は慢心なく、言った。「言ってもまだオープン戦なので、しっかりシーズンで打てるように頑張りたい」。
内角攻めも想定してか、この日からヘルメットに初めてフェースガードを着用。「(違和感は)特にない」とケロリだ。昨季チームが5勝7敗と負け越した神宮で、18安打9得点の快勝に貢献。会心のツバメ斬り予行で、9日後の26日の開幕戦に弾みをつけたことは間違いない。【石橋隆雄】