中日吉見が引退 落合黄金期不動のエース

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日刊スポーツ

中日吉見一起投手(36)が今季限りで現役を引退することが10月31日、分かった。近日中に球団から正式発表される。
10年と11年はエースとして、リーグ連覇をけん引。12年まで5年連続2桁勝利を挙げたが近年は故障にさいなまれ、15年目の今季は1軍先発4試合で1勝2敗。落合監督時代の黄金期を支えた右腕が、ユニホームを脱ぐ。
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中日の黄金期を支えた吉見が、ついにユニホームを脱ぐ。落合監督のもと、リーグ連覇した10年と11年はエースとして大奮闘。通算90勝をマークするなど、一時代を築いた右腕が現役に別れを告げることを決断した。近日中に球団から正式発表される。
京都出身で金光大阪を経て、05年にトヨタ自動車から希望枠で中日に入団。08年に先発&中継ぎ両輪で10勝10ホールドを挙げて頭角を現した。09年から先発に定着し、16勝で最多勝のタイトルを獲得。11年は自己最多の18勝で最多勝と最優秀防御率をダブル受賞し、中日の最後のリーグ制覇をけん引した。その後は肩や肘の故障に苦しみ、12年の13勝を最後に2ケタ勝利から遠ざかっていた。
「ダメだったら終わり。誰かのためにするのではなく自分の野球人生がかかっている」。15年目の今季は、不退転の決意でシーズンに臨んだ。キャンプからフォーム改造に着手。巨人菅野と同様に上半身を先に始動させるスタイルに変更し、プレート位置も一塁側に変えるなど、もう一花を期して試行錯誤した。努力が実って開幕ローテーション入りを果たしたが、3試合1勝2敗でファーム落ち。再昇格した9月13日DeNA戦(横浜)も5回途中2失点で降板し、2軍調整が続いていた。
今季は大野雄大投手がエースとして完全覚醒し、福谷浩司投手が先発の素質を開花。2年目の勝野昌慶投手をはじめ、移籍組の松葉、新外国人ヤリエル・ロドリゲス投手らが先発枠を埋めたこともあり、活躍の場が減った。関係者によると、他球団への移籍も模索したが、最終的に引退を選択したという。
引退後は球団を離れ、評論家活動などネット裏から野球に携わる予定だ。引退試合はナゴヤドームでの6日ヤクルト戦が有力視される。強竜の象徴だった19番が、ファンに最後の勇姿を届ける。
◆吉見一起(よしみ・かずき)1984年(昭59)9月19日、京都府生まれ。金光大阪からトヨタ自動車を経て、05年希望枠で中日入団。08年から先発で台頭し、09年は16勝で最多勝。11年は18勝で最多勝、防御率1・65で最優秀防御率の2冠に輝き、リーグ制覇に貢献した。肩、肘の故障、手術などの影響で、2ケタ勝利は12年の13勝が最後。今季は先発4試合で1勝2敗。通算成績は222試合、90勝56敗、11ホールド、防御率2・94。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。