韓国ソウルで起きた雑踏事故で犠牲になった、根室市出身の冨川芽生さんの父親が現地ソウルで胸の内を語ってくれました。
雑踏事故で娘を亡くした 冨川 歩さん:「娘を亡くしましたからね。できることなら…自分が代わってあげたい。娘の夢は僕の夢でしたから」
娘への思いを語るのは、富川芽生さんの父親の歩さんです。
芽生さんと一緒に事故現場に行っていた友達から当時の状況を聞いたといいます。
雑踏事故で娘を亡くした 冨川 歩さん:「娘と一緒に僕もフランス人の友だちと出かけるって言っていた。きょうその友だちもはぐれてしまった、途中で。最後まで手を握っていれば良かったと。他の友だちは助かりましたけどね。芽生ともう一人、タイ人が亡くなった。二度とこんな事件か事故かまだわからないですけど、無いようにお願いしたい
歩さんは、11月3日ソウル市内にある事故の遺失物センターを訪れました。
雑踏事故で娘を亡くした 冨川 歩さん:「冨川芽生、冨川芽生。これ、娘の名前です」
歩さんが見つけたノートには、芽生さんの名前が漢字とハングルで書かれていました。
雑踏事故で娘を亡くした 冨川 歩さん:「ありがとうございます」
雑踏事故で娘を亡くした 冨川 歩さん:「芽生も高校卒業まで根室でしたけど行くとこ行くとこで多くの友だちができたんですね。韓国にいってからもいろんな国の友だちができて本当にいい子だったとみんな言ってくれるのが初めてわかりました。芽生と仲良くしてくれたすべての友だち、先生、関係者に感謝を申し上げます」
芽生さんと家族は4日、帰国の途につきます。