「北方領土から泳いできた」ロシア人男性の難民申請不認定…審査請求し収容先の入管センターから出所

UHB北海道文化放送

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8月に北方領土・国後島から北海道へ泳いで渡ってきたと話し、入管施設に収容されていたロシア人の男性が仮放免され、出所していたことがわかりました。
 ロシア国籍のワースフェニクス・ノカルドさん(38)は8月19日、北海道標津町の駐在所の前にいたところを保護され、その際「亡命のため北方領土の国後島から20キロ泳いできた」などと話していました。
 ノカルドさんは難民申請をしていましたが、その後入管が不認定としていたことがわかりました。
 ノカルドさんは不服を申し立てる「審査請求」をしていて、当面ロシアへ送還されることはありません。
 10月には一時的に入管施設の収容を解く「仮放免」が認められていて、収容されていた茨城県牛久市の「東日本入国管理センター」から出所したということです。
 9月、札幌出入国在留管理局の面会室で取材に応じたノカルドさんは「8月18日早朝、国後島からウエットスーツを着用して約24キロの距離を23時間かけて泳いできた」と話し、「プーチン政権に嫌気がさした。監視に我慢できなかった。ロシアだけはやめてくれ。送り返さないで欲しい」と訴えていました。