「15年先は見通せない」札幌市が"五輪招致"活動停止を表明 秋元市長は「どういう経費がかかったか説明しなければ…」

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「15年先は見通せない」冬季オリンピック・パラリンピックの招致活動を停止すると札幌市の秋元市長が表明しました。
 札幌市やJOC、経済界などが参加した意見交換会。30年大会はフレンチアルプス、34年大会はソルトレークシティーが最優先候補地に選ばれ、38年大会についてもIOCがスイスと「優先対話」を行うと決定したことで、JOCが招致活動の停止を提案し、秋元市長も活動停止を表明しました。
 「15年先、札幌がどのような課題を抱え、このことが見通せない状況。現在の招致活動は停止せざるを得ない」(札幌市 秋元克広市長)
 札幌市が招致活動の停止を表明したことに市民は…。
 「一旦白紙で、今不景気だし、やることがあるのでは」(札幌市民)
 「いいなと思っていたので悲しい。札幌盛り上がると思っていた」(札幌の大学生)
 2021年、IOCのバッハ会長が札幌を視察した際に案内役を務めたノルディック複合の金メダリスト、阿部雅司さんは…。
 「すごくバッハ会長も日本、札幌頼むぞというような気持ちは伝わってきた。これは札幌に期待しているとすごく感じました」(ノルディック複合金メダリスト 阿部雅司さん)
 招致活動の停止については…。
 「東京オリンピックで27個の金メダルを日本が獲得して27の感動は日本中を盛り上げてくれた。札幌でできないというのは非常に残念」(阿部さん)
 阿部さんは選手育成やオリンピックの精神を伝える活動を続けています。
 札幌市には招致活動にかかった経費などについて丁寧な説明が求められています。
 「人件費や市民のアンケート調査、招致プロモーションなど経費がかかっている。これまでどういう経費がかかったか説明しなければいけないと思っている」(秋元市長)