北海道東部の標茶町などでウシ66頭を襲い、7月末に捕獲されたヒグマOSO18。その後、肉に加工され、8月24日、釧路市の飲食店で希望者に提供されました。
4年にわたり標茶町や厚岸町の牧場で66頭のウシを襲い酪農家を恐怖と不安に陥れてきたOSO18。
警戒心が強く人前に姿を現さないことから「忍者グマ」とも呼ばれてきましたが、7月30日に釧路町で仕留められたクマが、その後のDNA鑑定でOSO18であったことがわかりました。
馬木葉 松野 穣 社長:「普通のクマ。ちょっと大きいかなという感じ。毛は薄かった」
当時、クマ肉として加工した会社の松野社長によりますと、OSOは痩せていて高齢に見えたということです。
馬木葉 松野 穣 社長:「ウシを襲って食べていたから、脂ものって500キロくらいあるというイメージだったが、あんな痩せたクマで。これがOSOかという感じ」
田中 うた乃 記者:「こちらの店でOSOの肉が提供されています」
OSOの肉は8月24日、釧路市の飲食店で「味噌煮込み」として提供されました。訪れた客は恐る恐る味わいながらもその味に驚いていました。
客:「歯ごたえ最高。こりこり」
客:「びっくりした、なぜここにきたのかと思いました」
OSO18の肉は釧路市の飲食店のほか、東京のジビエ料理店や通販会社が仕入れたということです。
馬木葉 松野 穣 社長:「有効利用するというのが一番良いと思う。撃って駆除するだけでは申し訳なく思う。最後まで看取ってあげようという気持ちでやっています」