17年前から「固定金具の施工不良」か…JRタワー外壁パネル6枚落下 12か所でミス判明 修繕へ

UHB北海道文化放送

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9月、北海道札幌市中央区のJRタワーで、外壁の装飾用パネルが落下したことを受け、JRタワーの運営会社が施工不良が原因の可能性があるとの調査結果を発表しました。
 これは9月、札幌市中央区のJRタワー東側で、歩道に面した外壁に取り付けられている装飾用の石のパネル2ブロック、あわせて6枚が落下したものです。
 これを受けJRタワーを運営する札幌駅総合開発が落下原因を調査したところ、施工不良の箇所が12か所あることがわかりました。
 通常、1つのブロックに対し4つの角を固定金具の穴にピンを通して固定し、上下のブロックと連結していますが、この4つの角のうち1か所について、固定金具にピンが通っていなかった箇所が12か所あったということです。
 この結果を踏まえて、札幌駅総合開発は落下の原因について「直接的な物証は確認することができなかった」としていますが、「2つのブロックをつなぐ固定金具の穴にピンが通っていなかったため、何らかの揺れでピンが抜け落ち、落下した可能性がある」と発表しました。
 施工不良については、「施工の段階で記録用の写真を撮るなど確認を求めておらず、チェックができなかった」としていて、今後12か所を修繕するほか、歩行者の安全な通行のため、外壁の下に花壇を設置するなどの対策をとることにしています。