再開発が進む、札幌市中心部の創成川の東側エリア。2024年に移転した北海道新聞社の本社ビルに、新たに飲食店がオープンします。
街にまた、にぎわいが生まれそうです。
札幌市中央区の北海道新聞社ビルで開催されている「しらぬかまるごと体験マルシェ」。北海道東部の白糠町自慢の海の幸やエゾシカの肉まん、チーズなどの特産品が並びます。
「創成イースト」と呼ばれる創成川の東側の地区はマンションの建設が進み、人口は25年で約3倍に。14歳以下の子どもは約4倍と、ファミリー層が多く住むエリアになりつつあります。
街の整備も進んでいます。商業施設「サッポロファクトリー」西側の変形交差点。碁盤の目のように延びる道路がこの部分だけ東側にずれていますが、解消されます。
変わりつつある「創成イースト」に北海道新聞社ビルが移転したわけとは。
「創成イーストは札幌市が重点的に街づくりを進めているエリアで、これからの開発が期待されている。地元のみなさんと一緒に、創成イーストを盛り上げていきたい」(北海道新聞社 ヒープ江里子さん)
このビルに2月20日、新たな飲食店がオープン。個性的なメニューを紹介します。
まず1店舗目は。
「この地域で祖父の代から始めて89年」(KATOSHOTEN 加藤公彦さん)
創業当時はみそやしょうゆの販売から始まった「KATOSHOTEN」。北海道内の契約農家から仕入れた野菜など、北海道産食材をふんだんに使った料理が楽しめます。
「きょうの定食はチキン南蛮です。知床産のモモ肉に、自家製のタルタルソースで仕上げています。小鉢は何種類かある中から、好きなものを選んでもらえます。この地域の健康を支え、わきあいあいと会えるような場所になってもらえたら」(KATOSHOTEN 加藤公彦さん)
近くで営んでいた店舗が手狭になり、席数を1.5倍に広げての移転開業です。
そして、新オープン2店舗目は「蕎麦前 拍」。
「敷居の低い飲めるそば屋」がコンセプトで、ランチから酒とつまみを楽しむことができます。
「奥飛騨のなめこそばです。北海道上川町のそば粉を低速で挽いたものを使っています。十割そばです」(蕎麦前 拍 清水奏太さん)
オーナーシェフの清水奏太さんは「創成イースト」で、イタリアンと和食居酒屋の2店舗を経営。新たなジャンルで3店舗目をオープンするわけとは。
「『そば前』という文化は江戸時代から続く文化なので、古いものと新しいものが合うような場所で表現したい。街のそば店なので子ども連れも、酒を飲まない人も気軽に来てもらい、東の交流の場になればいいなと」(蕎麦前 拍 清水奏太さん)
「創成イースト」の新スポット・北海道新聞社ビルは札幌市営地下鉄東西線「バスセンター前」駅の7番出口直結です。