札幌市では7月7日交通事故が相次ぎ、あわせて3人が死亡しました。
石狩地方ではこの3日間に3件の死亡事故があり、さきほど事故多発警報が発表されました。
中でも未明から朝にかけて、横断歩道を渡っていた歩行者が犠牲となる事故が相次ぎ、中央区では20代とみられる女性が乗用車にはねられ死亡。
手稲区の通称「新川通」でも高齢の男性が軽乗用車にはねられ亡くなりました。
事故が相次ぐ中、札幌市内ではあるイベントが開かれていました。
沼田 海征 記者:「こちらは交通事故により後遺症がある方々の作品です。ひとつひとつ思いがこもっていて、繊細で力強い印象を受けます」
交通事故の被害者や遺族の思いを訴える取り組みです。
遺族の思いを伝える事で事故の悲惨さを訴え、ドライバーに安全運転への意識を高めてもらおうと開かれました。
「子供たちが幸せに暮らしている姿を、おとうさんに見せたかったな」
会場には事故の被害者の家族などからのメッセージが掲載されているほか、事故で重い後遺症が残った人が描いた絵画などが展示されています。
こちらの写真を撮った男性。
男性は小学生だった1994年、下校時に車にはねられ、いまも左半身にまひが残っています。
交通事故に遭った男性:「取り返しのつかないことが起きてしまう前に、意識して運転してもらいたい」
会場を訪れた人は…
来場客:「前向きにやりがい、生きがい見つけて感慨深い。心が温かくなりました。
一歩間違えれば誰かの命を奪う可能性があることを、しっかり頭に入れて運転したい」
自動車事故対策機構 札幌主管支所 下野 英則 支所長:「一人一人がお互い思いやって行動することが少しでも事故防止につながる。相手を思いやる気持ちで運転してもらいたい」
本格的な夏本番を前に車を利用する機会も増えるだけに、ドライバーは改めて安全運転の徹底を心掛ける必要がありそうです。