ファイターズ移転後の「札幌ドーム」減収対策 内部を暗幕で仕切りコンサート…総事業費10億円の“新モード” いまだ利用ゼロ

UHB北海道文化放送

北海道ニュースUHB TimeLine

北海道日本ハムファイターズが新球場に移転した後の札幌ドーム。減収対策として導入された、客席を暗幕で仕切り中規模イベントに対応する「新モード」の利用が1件も決まっていません。今後の行方はどうなるのでしょうか。
 札幌市豊平区に札幌ドームが開業したのは2001年。2002年のサッカー日韓ワールドカップの開催を見越して建設されました。その後、2004年にはファイターズが本拠地を東京から移転。2度の日本一に輝くなど、北海道民に夢を与えてくれました。しかし…。
 北広島市 上野 正三 市長:「夢・希望をかなえてくれる施設として、しっかり取り組みたい」
 本拠地として使用していたファイターズが北広島市へ。これにより、札幌ドームは年間約130日のイベントの半分ほどを占めていた、ファイターズ戦を失うこととなりました。
 そこで、減収対策として2023年3月から導入されたのが「新モード」です。ドーム内を暗幕で仕切り、従来の半分以下の1万5000人から2万人規模のイベントに対応し、新たな需要を発掘しようというものです。総事業費は約10億円に上ります。札幌ドームでは2023年度「新モード」でのコンサートを6件見込んでいますが、これまでのところ1件も決まっていません。(6月30日現在)これに対して札幌市民は。
 札幌市民:「もったいない、税金が。誰の責任なのか」
 札幌市民:「札幌市がやろうとしていることは悪いことではないと思うが、なにせ素人だから」
 札幌市民:「市民の意見を何も聞かなかったのだろうか。市民の意見は大事」
 2023年度、札幌ドームでの開催が決まったコンサートは、これまで通りの4万人から5万人規模のものが4件のみです。(6月30日現在)ファイターズ移転後の収益の柱ともいうべき「新モード」。今後、利用は増えるのでしょうか。