「ウニの網にジーンズ入っていた。確信した」海中から発見の漁師話す 行方不明者の遺留品か 観光船沈没

UHB北海道文化放送

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北海道知床半島沖で26人を乗せた観光船が沈没してから、まもなく1か月。
 こちらは行方不明者の遺留品なのでしょうか。5月18日午前、知床半島の先端付近でウニ漁をしていた漁師が、男性のものとみられるジーンズなどを海中から発見しました。
 発見した漁師:「ウニを引き揚げたらウニの網にジーンズが入っていた。エドウィンの40インチのサイズ。次の網でタンクトップとポーチが入っていた」
 18日午前9時ごろ、知床半島の先端付近で、ウニ漁をしていた漁師が青のジーンズと黒のポーチ、灰色のタンクトップを海中から発見しました。
 国交省によりますと、発見されたものは比較的新しく、服は成人の男性のサイズとみられています。
 発見した漁師は、行方不明者のものと感じたといいます。
 発見した漁師:「見て確信した。ベルトもバックルが締まった状態で。普通は開いているでしょ。閉まった状態で上がってきたから自然に脱げたんだなと。やっぱりあったんだなって…この辺にどこかにはあると思っていたから見つけてよかった、家族(遺族)のためにも」
 (上空のヘリから):「知床半島の先端近くで、きのう衣服などが見つかりました。そのあたりを中心に海保や道警の船が捜索を続けています」
 行方不明者のものかは特定はできていませんが、海上保安庁の潜水士が19日、現場付近に潜り捜索を行いました。
 19日午後6時30分現在、新たな手がかりは見つかっていません。
 北海道警 扇沢 昭宏 本部長:「家族のことを思って、可能性がある限り、引き続き全力で捜索に当たってほしい」
 一方、陸上では知床半島東側の羅臼町から別海町までの海岸線、約70キロの区間で捜索が続いています。
 19日は午前8時30分から警察官9人が海岸線を歩いて捜索しました。
 これまでに行方不明者につながる新たな手がかりは、見つかっていません。