【大学生集団暴行死】防犯カメラに”事件後の車”… 交際相手の八木原容疑者を家に送り川村容疑者らはコンビニATMへ 「被害者から奪ったキャッシュカードで現金十数万円を引き出した」趣旨の供述が新たに判明

UHB北海道文化放送

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 車通りの少ない真夜中の国道を駆け抜けていく車。事件のあと5人の容疑者が乗り込み、札幌市内のコンビニに向かったとみられています。
 10月26日、北海道・江別市の公園で大学生の長谷知哉さんが服を着ていない状態で見つかり、その後死亡が確認された事件。
 長谷さんの顔などには多くのアザがあり、複数人から激しい暴行を受けたとみられています。
 「(犬が)近くまで行ったら、下10メートル先に人形かと思った。近くに行くのも怖かった」(目撃者の男性)
 事件は10月25日深夜から翌日未明にかけて起きたとみられています。
 事件から1週間、逮捕されたのは長谷さんの交際相手の八木原亜麻容疑者(20)のほか、川村葉音容疑者(20)ら6人の若者でした。
 その後の調べで容疑者らの動きが分かってきました。
 川村容疑者ら5人が乗っているとみられる赤っぽい軽乗用車。
 長谷さんが発見される約3時間前の26日午前3時すぎ、国道沿いの防犯カメラが捉えていました。
 車が向かったのは札幌市内のコンビニ。数人がATMのカメラに写っていたといいます。
 5人のうち数人が長谷さんのキャッシュカードでATMから現金十数万円を引き出したという趣旨の供述をしていることが新たに分かりました。
 暗証番号は長谷さんに暴行を加える中で聞きだしたのでしょうか。
 「現金は分け合った」(容疑者数人の供述より)
 5人が移動に使った赤っぽい軽乗用車。警察は10月31日、北海道・釧路市内の関係先でこの車を押収しています。
 新たに分かった事件後の足取りです。
 八木原容疑者は川村容疑者の車で送られて帰宅。車は公園に戻ったあと、札幌へ向かいコンビニのATMで容疑者らは現金を引き出します。
 車は10月31日、北海道・釧路市で押収されました。
 「1年後に別れることを切り出され、相談するために会った」(八木原容疑者の供述より)
 長谷さんが道外で就職することを理由に別れ話を切り出し、トラブルになったとみられています。
 2人のやりとりは川村容疑者が携帯電話で聞いていました。
 長谷さんと八木原容疑者は公園へ向かい、川村容疑者たちが合流します。
 「(川村容疑者は)私の友だちにも『こんな事したら許さないからね』みたいに(言っていた)。確かに友達思いではあるかもしれないけど…」(川村容疑者の知人)
 「爆破予告を受けて大学は立ち入り禁止。校舎内は人の気配が全くありません」(福岡百記者)
 八木原容疑者が在学中の江別市内の大学には事件を受けて爆破予告のメールが届き、11月1日、すべての授業が休講となりました。
 「怖いですね。近くで違う事件もあったので」(学生)
 長谷さんのものとみられる所持品は札幌市内の川で発見されました。
 警察が事件の全容解明を進めています。