「サピカ」ポイント付与率"10%→3%"大幅引き下げ…コロナ禍の3年で300億円減収見込み 札幌市

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お得感が"半減"しそうです。 
 札幌市は5月11日、地下鉄などで利用できる、ICカード乗車券「SAPICA(サピカ)」のポイント付与率を、10月から引き下げると発表しました。利用者からは困惑の声が聞こえてきました。
 利用客:「ちょっと残念ですね。小銭出すよりはピッとやって楽なので(今後も)使うと思います」
 利用客:「ポイント付与を知っているので、意識してJRに乗る時とバス乗る時で使い分けています」
 八木 隆太郎 キャスター:「JRなど、ほかのICカードに比べて多くのポイントが貯まることが魅力だったサピカ。そのポイントが引き下げられてしまうということです」
 サピカは地下鉄や市電、バスのほか、コンビニエンスストアなどで利用できるICカードです。
 これまでに約190万枚発行され、運賃の10%がポイントとして貯まることが魅力の一つでした。
 ところが…。
 札幌市交通局 川本 明 部長:「サピカポイントの付与率を10%から3%に引き下げる。2022年10月1日の始発から適用する」
 札幌市は11日、ポイントの割合を、10月1日から3%に引き下げることを発表しました。
 コロナ禍で利用者が大幅に減り、2020年度から2022年度までの3年間で約300億円の減収が見込まれるためで、市営地下鉄の経営維持に向けてポイントの引き下げが必要だということです。 
 札幌市交通局 川本 明 部長:「50年先の次の世代に、安全で安心な地下鉄をしっかりと継承していかなければいけない。サピカポイント付与率の見直しについて、多くの利用者の理解と協力が必要と考えています」