海鳥約600羽、アザラシ6頭の死骸が見つかりました。
根室市の野鳥で高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染が拡大。
いったい何が起きているのでしょうか。
充血した目。ぼんやりと砂浜に横たわるアザラシ。
「4頭のアザラシが漂着しているのが見つかって、そのうちの1頭は生きた状態。打ち上っていて衰弱をしていた」(根室市歴史と自然の資料館の外山雅大学芸員)
この約1時間後にこのアザラシは死にました。
いったい何が起きているのでしょうか。
「バードウォッチャーの人が観察中に、いきなり目の前でカモメが倒れた。(見つかった鳥の死骸は)5月2日の時点で593羽」(外山さん)
見つかったのはアザラシ6頭、海鳥など593羽。
大量の死骸が見つかったのは根室市です。
地元の学芸員などの調査グループによりますと、市内の桂木地区で海鳥200羽以上、アザラシ4頭。
長節地区でも見つかっています。
このアザラシを含む死骸の一部を調べたところ。
「鳥インフルエンザの検査で陽性が出てきた」(外山さん)
北海道では4月に入り野鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染確認が急増。その半数以上が根室地方での海鳥による感染です。
なぜ突然増えたのでしょうか。
「(Q:なぜ根室で感染が拡大しているのか?)渡り鳥から地元に生息している鳥に
感染したのではないか。(Q:なぜアザラシが鳥インフルに感染?)鶏のフンに触れたり、はっきりと確かめられているものではない」(根室振興局環境生活課の浅井康孝課長)
これから繁殖期を迎え、感染の広がりが心配される海鳥。
通常、人への感染はないものの、北海道は死んだ動物に触れないよう注意を呼び掛けています。