高級キャンピングカーを”レンタル”で 専門店には問い合わせが殺到 コロナで変わるレンタカー事情

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長引くコロナ禍で、密を避けて楽しめると人気のキャンピングカー。
 夏の行楽シーズンを迎え、キャンピングカーをレンタルできる店が増えてきています。
 函館でラーメン店などを経営する会社が、今年5月にオープンしたキャンピングカーのレンタル専門店です。
 セレクトキャンピングカー函館 小原伸哉社長 : 「函館地区でレンタルをやっているところが少ない。レンタル事業やってみたらどうかと思い挑戦しました」
 この店でレンタルできるキャンピングカーはまだ1台ですが、狙ったのは高級路線。
 約1000万円を投じて、装備を充実させました。
 斉藤健太記者 : 「車内は広々としています。私は身長180センチほどあるのですが、かなり余裕があります」
 車内にはキッチンやテレビなどが備わっています。
 運転席の上にも寝室スペースがあり、あわせて5人が泊まることができます。
 セレクトキャンピングカー函館 小原伸哉社長 : 「車の中で休むことができるので、人目も気にならない。家族で出かけるには本当にピッタリなのかなと思います」
 料金はキャンプのハイシーズン7月・8月の場合、1泊2日・24時間の利用で3万5000円。
 オープンから問い合わせが相次ぎ、6月はほぼ予約が埋まりました。
 セレクトキャンピングカー函館 小原伸哉社長 : 「キャンプブームとコロナも相まって、新しい形で旅行される方が増えているのかなと思います」
 高級なキャンピングカーを見学した人は……。
 見学した男性 : 「買うのは高いので(借りて)乗ってみたい。手は出しやすいとは思う」
 キャンピングカーはコロナ禍でアウトドアレジャーが人気となったことを追い風に、この2年間で急激に需要が高まりました。
 札幌・白石区のこの会社はもともと観光バスなどのレンタルをしていましたが、コロナの影響で利用客が激減。
 2年前からキャンピングカーのレンタルを始め、現在7台を揃えるまでになりました。
 7月、さらに1台導入する予定です。
 7月6日は、沖縄から来た男性が2泊3日でレンタカーを借り、道内旅行を終えたところでした。
 店のスタッフ: 「楽しみましたか?」
 沖縄の男性 : 「めっちゃ、楽しみました」
 店のスタッフ : 「寝られました?」
 沖縄の男性 : 「ぐっすり」
 沖縄の男性 : 「気持ちいいですよね。キャンピングカーに乗って、好きな音楽を聴きながら大自然の中を走るのは、本当に気持ちよかったですね」
 この店ではあるサービスも行っていました。
 トモ・キャンパーズ 川南大士さん : 「貸し出しの時に練習をしていますので、その点、安心だと思います」
 レンタルする前の講習を実際に記者が体験してみると……。
 トモ・キャンパーズ 川南大士さん :「(車の)高さが3メートルあるので、屋根付きの駐車場やドライブスルーのような所は入れません」
 約30分、ハンドルを握りながら注意事項を教わるので、初心者も安心できると好評なんだそうです。
トモ・キャンパーズ 川南大士さん : 「(講習を)やるようになってから事故がなくなってきました」
 札幌・中央区のレンタカー会社では、貸し出している車をキャンピングカーとしても使えるようにしています。
 トヨタレンタリース 札幌 浅野博一さん : 「こちらですね、ベッドキットになっていまして、3枚の板をですね……」
 板(ベッドキット)を並べると、大人2人と子ども1人が寝られるスペースが完成です。
 遮光パッドを取りつければ車内が見えなくなり、プライベートな空間を確保できます。
 トヨタレンタリース札幌 浅野博一さん : 「地方で、リモートで仕事をするという場面も多い。ベッドキットを外して、(車内で)仕事をするという方の利用もある」
 8月にはキャンピングカーにも使える軽乗用車を5台導入する予定だということで、レンタルの規模はさらに拡大していきそうです。