記録的豪雨で函館名物"イカ刺し"ピンチ!港に大量の"流木漂着"出漁できず「お盆に出られないのは残念」

UHB北海道文化放送

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帰省のタイミングで食べたいなと思っている方も多いと思いますが、名物のイカがピンチです。
 記録的な大雨に襲われた北海道函館市では港に大量の流木が流れ着き、漁師が作業に追われています。
 コリコリとした食感がたまらない新鮮な「イカ刺し」
 お盆に家族で食べたいという人も多いと思いますが、この名物がピンチとなっています。
 斉藤 健太 記者:「大雨の影響でしょうか、港にたくさんの枝や丸太が漂着しています。漁師の皆さんが撤去作業をしています」
 イカ漁が最盛期を迎えた函館市の入船漁港。
 しかし係留した漁船と漁船の間の海面を見てみると…大量の流木が埋めつくしています。
 本来であれば漁師はイカ漁の漁場に向かっているはずですが、8月10日は流木を片づける作業に追われていました。
 漁師:「このままだと船が流木にぶつかって、故障の原因になるので撤去している」
 函館市によりますと、イカの市場での取り扱いは、2013年度には漁の解禁からの2カ月間で1000トン近くありました。しかし、ここ数年は8割から9割ほども減っているのがわかります。
 そしてこの大雨の影響がさらに追い打ちをかける厳しい状況となっているのです。 
 漁師:「エンジンが詰まったりするし。大きい木も流れている。今週いっぱい雨だし、川から流れてくるのが集まる。ちょうどお盆の良い時期に出られないのは残念」
 さらに、大雨の爪痕は住宅街にも…
 車や家財道具が浸水し住民は後片付けに追われていました。
 函館市民:「この家財道具はもう使えない」
 函館市民:「消火栓まで水が流れていた」
 函館市民:「(水が)タイヤの半分くらいまで来た。全部洗った」
 一方、この大雨の影響でJRでは宗谷線で線路に土砂が流れ込み、音威子府と稚内の間で終日運転を見合わせるなど8月10日も運休が相次いでいます。
 北海道の南に前線が停滞する影響で、11日夕方までの24時間に予想される雨の量は渡島地方の多い所で100ミリとなっています。
 引き続き、土砂災害に注意が必要です。