夏の観光シーズンを前に…第7波突入 感染急拡大「BA.5」が猛威 新型コロナには免疫力強化を

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全国的に感染者が増えている新型コロナウイルス。
 オミクロン系統の「BA.5」の感染が拡大する傾向があります。
 東京では7月7日、8529人の感染を確認。6日も8000人を超えている。
 北海道はこの夏どうなってしまうのか。気を付ける点は何か。北海道医療大学の塚本容子教授に伺います。
 モニタリング会議で、「東京は第7波に突入した」とのされたが、どう捉えている?
 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「諸外国では『BA.5』が拡大し、感染者が増えているが、東京の感染の増え方は、ほかの国と比べるとちょっと早いという印象」
 北海道の最新の状況は、7月に入ってから6日連続で感染者が増えていて、7日は901人が確認された。3週間前の水準に戻ってきている印象。
 この背景には変異株「BA.5」の影響があるとみられていますが、どんな特徴があるのか?
 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「今まで以上に感染力が強いというのが特徴。これまで、オミクロン株になってから、すでに『感染力が強い』とされていたが、1月、2月に拡大した株以上に感染力が強くなっているというところを念頭に置いていただきたい。
 さらにワクチンの効き目が低くなっている。変異を重ねているので、ワクチンが効かないように変異してきてしまっている。
 では、ワクチンを打っても効果がないのでは、と思うかもしれないが、人工呼吸器が必要だとか、亡くなるというリスクは下げてくれるので、ワクチンをまだ打っていない方は3回目を。高齢者や基礎疾患がある方は4回目を受けていただけたらと思います」
 重症度はまだわからない?
 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「すでに『BA.5』の流行を迎えた国では、感染者が『BA.1』の流行の時の半分しかいないにもかかわらず、入院患者が増えているということがあるので、重症度が軽いと判断するのは危険なので、注意をしてほしい」
 感染の再拡大を受けて、政府は7月前半の開始を目指していた観光支援策、「全国旅行支援」の延期を検討しているという。我々の生活にも再び行動制限などがされることになるのか?
 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「支援をしなくても旅行に行く方はいると思う。旅行自体のリスクというより、旅行先での行動を気を付けていただいたら、良いと思う」
 その上で、気を付けるべきポイントは?
 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「検査を受けてから行動をする、というのが大事になる。今は治療薬もあるので、症状がある方は、自分で判断をせずに、すぐに検査を受けていただきたい。もう一つ大事なのは、やはりこの暑さで免疫力が低下してしまうので、しっかり水分をとること。暑いときは、ついついエアコンのある家などに閉じこもってしまうことも多いが、適度に汗をかいて、運動することも大事。質の良い睡眠をとることでも免疫力をアップしてくれる。免疫力をアップすることを心がけてくれたら、と思います」
 免疫力を上げることがコロナに関しては"特効薬"になると?
 北海道医療大学 塚本 容子 教授:「新型コロナに関しては、ワクチン以上に自分の免疫でウイルスを殺す、ということが大事なので、まず、免疫力を上げることが大事」