大雨で交通網に大打撃 国道12路線14区間で通行止め 橋が折れる被害も 今後も大雨・土砂災害に警戒

UHB北海道文化放送

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前線を伴った低気圧の影響で、北海道は昨夜から道南や日高地方を中心に大雨となっていて、各地で土砂崩れが発生し、日勝峠では車18台が立ち往生しました。
 北海道・八雲町のトワルベツ川にかかる建岩橋。濁流は橋げた近くまで迫り、橋は途中で折れてしまっています。 
 そして、こちらは胆振の豊浦町の豊浦トンネル。冠水したトンネルの中を車がゆっくりと進んでいます。
 濁流が押し寄せ川のようになっているのは、新ひだか町静内にある競走馬の生産牧場。付近の川からあふれた水が流れ込みました。牧場の職員や馬は無事だということです。
 そして苫小牧市内の住宅街では見える範囲の道路が全て冠水しています。
 先週に続いて大雨に見舞われた北海道。
 北海道内は前線の影響で8月15日夜から16日昼にかけ道南や日高地方を中心に大雨となりました。
 午後2時までの24時間に観測史上1位の192ミリの雨が降った奥尻町では町内全域、約2500人に避難指示が出されました。
 町によりますと町内では道道の4か所が通行止めとなっているほか、複数の場所で土砂崩れなどが起きています。ケガをした人はいないということです。
 石川 広大 記者:「用水路からあふれています」
 また八雲町では最大約3700人に避難指示が出され、町内の体育館などに135人が避難しました。
 八雲町民:「警戒アラートでスマホの、それが鳴って。避難は(人生で)初めて。川の近くだからやっぱりね」
 八雲町民:「ずっと八雲に住んでるけど(こんな雨は)一度もなかったです」
 また、町内の国道では倒木で道路がふさがれている所もあり通行止めとなっています。
 またこの大雨はお盆休みのUターンを直撃しました。
 国道やJRなど広い範囲で交通機関の影響が出ています。
 山側から水が流れ込み大きな川のようになっている道路。午前7時ごろ日勝峠の日高町側で道路脇の斜面が崩れ、道路をふさぎました。
 土砂崩れによってトレーラーなど18台が立ち往生しましたが、すでに解消したということです。
 さらに日高町厚賀の国道235号線では冠水のため午前10時半ごろから通行止めとなっていて復旧のめどは立っていません。
 国道はあわせて12路線14区間で通行止めとなっています。
 JRは、この大雨の影響で札幌と函館を結ぶ特急北斗や札幌と釧路を結ぶ特急おおぞらなど特急合わせて40本が運休となっています。
 函館線、石勝線、室蘭線、根室線などでも快速エアポートのほか普通列車の運休も相次ぎ、全体で183本が運休しました。
 雨が止んでいる場所でも時間がたってから河川が増水することもあるため不用意に近づかないでください。 今後も大雨や土砂災害に警戒が必要です。