上野の双子パンダ、一般公開はじまる 3日間限定、抽選倍率348倍

朝日新聞社

朝日新聞デジタル

上野動物園(東京都台東区)で昨年6月に生まれた双子のジャイアントパンダ、オスの「シャオシャオ(暁暁)」とメスの「レイレイ(蕾蕾)」が12日、初めて一般公開された。ただ、新型コロナの再拡大で動物園は休園となり、公開はパンダのみ、3日間限定という形になった。盛り上がりに期待した地元関係者の落胆は大きい。
 この日は、事前の抽選で選ばれた約1千人が双子パンダと母親のシンシンの姿を観覧できた。一番乗りで双子パンダを見た練馬区のデザイン業、川添尚子さん(55)は朝5時から開門を待った。レイレイはプールに入り、シャオシャオは木の上で遊んでおり、「コロナで一時は延期かと思ったが、見せてもらえて感謝している。とにかく感動。人がいっぱいいるのに、堂々としていた」。
 限定公開は14日までの3日間。抽選倍率は348倍で、双子の姉で2017年に生まれたシャンシャンの初公開時(144倍)を大きく上回った。園の担当者は「300倍を超えるとは思わなかったが、それだけ見たい人が多いということ」と驚いた。
 動物園は新型コロナの影響で11日から休園しており、再開時期は未定だ。会社を休んで妻らと来園したという会社員男性(48)は「宝くじが当たった気分。かわいかったです」と喜んだ。
 園によると、昨年6月23日に生まれた双子パンダの生育は順調だ。体重は当初の100グラム台から、14キロ台に成長。生後4カ月ごろには四肢で歩けるように、同6カ月ごろには木登りもできるようになった。
 千代田区の小学4年、森蕾光(つぼみ)さん(10)は「木からずり落ちそうになるところを見られた」と喜んだ。シャオシャオやレイレイと同じ誕生日で、小さい頃からパンダが大好き。マフラーや髪飾りなどのグッズを身につけ、「目の前で見るとやっぱりかわいい」と笑顔だった。
 園の担当者によると、「子どもはどんどん大きくなる。今が一番赤ちゃんらしい旬な時期」。成長に伴って個性も出てきており、シャオシャオはやんちゃ、レイレイはマイペースな性格だという。
 園教育普及課の大橋直哉課長によると、2頭は昨年末から公開に向けて「練習」。職員が観客役になって、部屋の前で手を振るなどしてきた。公開初日、双子パンダは木に登るなど「サービス精神たっぷりだった」と大橋課長。「ツイッターなどで成長の様子を発信していく。コロナが落ち着いたら多くの人に見てほしい」と話した。