マスク姿のはだか祭り 密にならない福男の選び方は?

朝日新聞社

朝日新聞デジタル

日本三大奇祭の一つで「はだか祭り」として知られる「西大寺(さいだいじ)会陽(えよう)」が20日夜、岡山市東区の金陵山西大寺であった。まわし姿の男衆が福を呼ぶ「宝木(しんぎ)」を奪い合う宝木争奪戦は512回目の今回、新型コロナウイルスの影響で大きく変わった。「福男」はどう選ばれたのか。
 20日午後9時過ぎ、地元の女性グループの太鼓の音色が響いた。平成以降に「宝木」を手にした福男141人のうち、98人が締め込みにそろいのマスク姿で続々と境内に現れた。
 例年は「わっしょいわっしょい」とかけ声が響く場面だが、今年は感染防止でほぼ無言。男衆は本堂で手を合わせたり、「垢離取場(こりとりば)」で清めの水浴びをしたり。境内を練り歩いた後、本堂を取り囲むように整列した。
 午後10時。本堂の御福窓(ごふくまど)からお札が巻かれた2本の宝木が投下された。いつもは、この宝木を求め、体から湯気を発する男衆が激しく体をぶつけ合い、境内には裸の渦ができる。今年は、この日の最古参である1991年の福男となった男性が代表して本堂へ。受け取った宝木は、整列した参加者たちの間を順々に手渡されていった。
 宝木が本堂に戻ると、いよいよ福男を決めるための「定めの儀」に。98人の名前が書かれた札からまず11枚が引かれ、さらにそこから西大寺の坪井綾広(りょうこう)住職(44)が2枚を引く。今年の福男の名前が決まり読み上げられると、会場は大きな拍手に包まれた。