解体中の旧役場フル活用 酒田広域消防

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【山形】酒田地区広域行政組合消防本部が6日、遊佐町の旧町役場庁舎で実施している災害救助訓練を報道向けに公開した。町は8月30日から新庁舎での業務を開始しており、旧庁舎は現在、解体作業が進められている。
 訓練は実際の建物を使って煙を出したり、壁や床を破壊したりする内容で、解体作業の合間を縫って4日から1週間の予定で行われている。
 この日は「地震で倒壊した建物内に救助を待つ人がいる」想定。2階にある旧町長室の隣室から1階の町民課へコンクリートの床にドリルやエンジンカッターと呼ばれる工具で穴を開け、救出のための進入路をつくる訓練が行われた。
 参加した酒田消防署の渋谷大輔救助第一係長は「機材の操作は日頃から訓練しているが、実際にコンクリートを切ったりするのは初めて。本物の建物が使えるのは貴重」。渋谷係長ら5人の隊員は、カッターがまき散らす粉じんまみれになりながらも、約1時間半をかけ厚さ25センチのコンクリートの床に1メートル四方の進入路を確保した。
 旧庁舎は1961年から今年8月27日まで使われていた。訓練のあった2階の机や椅子、書類棚などは運び出されたが電話線などのコード類や「総務課」「町長室」といった看板や掲示はそのままだった。