中東の都心、アフガン避難民が暮らす目新しい村 記者が入った

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何人もの守衛に本人確認をされて門扉をくぐると、そこは「アフガン村」とも呼ぶべき様子だった。
 中東カタールの首都ドーハで、都心からもほど近い居住地区。目新しい住居が整然と立ち並ぶ通りを、真っ白な民族衣装を身にまとった男性が「TOY(おもちゃ)」とインクペンで書かれた複数の段ボールを運んでいた。どこからともなく、数人の女の子が興味深そうに近寄ってきた。
 欧米系の顔立ちをした子もいれば、日本人のような顔の子もいる。古くから「文明の十字路」といわれ、多様な民族が共存してきたアフガニスタンの子たちだ。
 「約100棟に、500人ほどアフガニスタンの人々が暮らしています」
 記者を出迎えてくれたカタール政府の職員が教えてくれた。
 この居住地区は来年11月、中東で初めての開催となるサッカーワールドカップで大会関係者向けの宿泊施設として整備した。しかし、イスラム主義勢力タリバンが権力を掌握したアフガニスタンでの政変を受け、急きょ退避者を受け入れることになった。(ドーハ=伊藤喜之)