激しくぶつかる角と角 東北地方で唯一の闘牛、初開催から40年目

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東北地方で唯一の闘牛「平庭闘牛大会」(岩手県久慈市山形町)が初開催から40年目を迎えた。15日には開幕戦のわかば場所が開かれ、16頭の牛たちが激しく角をぶつけあうたびに、会場からは大きな歓声と拍手がわき起こった。
 「ドスン、ドスン」と体重600キロ超の2頭の牛が砂煙を巻き上げながら何度も巨体をぶつけ合う。「これはすごい。激しい衝突です」とボクシングのような実況中継と同時に、「負けるな!」「もっと押せ!」と観客席から声援が飛ぶ。
 久慈地方は、全国でも有数の日本短角種の産地だ。江戸時代には、近隣の海岸で作られた塩を牛の背に乗せ、北上山地を越えて盛岡方面に運んだ。その際、隊列の先頭に立つ牛を決めるために、牛の突き合わせをしたのが闘牛の始まりとされている。
 大会は1983年に観光行事として始まり、現在では5~10月に4場所が実施されている。