現役CA5人が「中の人」 2年更新ない観光サイトの活性化に

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山形県の庄内地方に移住した全日空(ANA)の客室乗務員(CA)5人が、観光情報サイト「庄内旅型録(たびかたろぐ)」の「中の人」に決まった。サイトは2年以上更新がストップしており、それぞれが体験・取材した庄内の楽しみ方を発信していく。13日からの登場だ。
 「旅型録」(https://trip-catalog.shonai-airport.co.jp)は庄内地方の観光やグルメ、体験アクティビティーなどを紹介するサイトで、庄内空港ビル(酒田市)が2019年6月にスタートさせた。ただ、コロナ禍による旅行需要の低迷などで、20年4月以降は情報が更新されていない。
 昨年11月からリニューアル企画が動きだし、抜擢(ばってき)されたのが、ちょうどその前月に結成された「ANA SHONAI(ショウナイ) BLUE(ブルー) Ambassador(アンバサダー)(ASBA)」の5人だった。月の半分は羽田を拠点にCAとして乗務を続けながら、庄内のPRなどを担っている。今後はそれぞれが選んだテーマに沿って、自らの体験や取材で得た情報を発信するスタイルに切り替える。月1~2本、年間20本以上の掲載をめざす。
 9日に庄内空港ビルで記者会見があり、第1弾として「冬」をテーマにした切江沙也香さん(30)は「九州の出身で雪がある生活が初めてで、どんな格好が安全かなど学んだことが多い。冬の庄内旅行では、『寒くてつらかった』だけで帰って欲しくないので、こんな準備が必要だというようなことをまとめた」と話した。
 「歩(あるく)」を選んだ佐藤菜々子さん(28)が紹介するのは、酒田市内の街歩きだ。朝の便で来て夕方の便で帰る「日帰りコース」で、朝一番のラーメンから、130年近い歴史がある米穀保管倉庫でドラマ「おしん」のロケ地にもなった「山居倉庫」、豪商・本間家などを取り上げる。「庄内観光は車がないと厳しいんじゃないか、と思われがちだが、公共交通を組み合わせることで、十分楽しめる」
 「映(ばえる)」の西紅映(くれは)さん(28)は「私たち世代が旅行先を選ぶのは(SNSの)インスタグラムからが多い」と話し、「庄内空港発着1泊2日のインスタ映(ば)えモデルコース」を記事にする。場所の案内だけではなく、撮影の時間やアングルにもこだわった紹介ぶりだ。
 「漬(つける)」の坂本里帆さん(27)は「鶴岡の漬物文化とその継承に衝撃を受けた」と言い、「東京はもちろん、庄内の人にも改めて知ってもらいたい」。「私は甘党なので」という九鬼江実さん(25)は、カフェのスイーツやフルーツサンドといった「甘(あまい)」だ。「甘党からすると庄内は楽園。第2弾も楽しみにして欲しい」と話していた。