あり得ない姿勢をSNS発信、称賛が糧 体操・内山由綺

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツの大会、試合が軒並み中止、延期になっている。練習すら制限される中、できることを模索する選手たちの「いま」をオンライン取材などを通じ、紹介する。
 「家の中でもいろいろできるよ」
 そんな書き込みとともに自宅で倒立する映像を自身のツイッターやインスタグラムで発信したのは、体操女子で2016年リオデジャネイロ五輪に出場した内山由綺(22)=早大=だ。
 足のつま先までぴんっと伸びた倒立は、それで終わりではない。そのまま、普通の人にはほぼできないであろう姿勢まで体を反らせると、再び倒立姿勢に戻る。体操選手ならではの柔軟性、力強さに、コメント欄には「すごいきれい」「かっこいいです」「ぜったい無理!」などと、称賛、驚きの感想が寄せられた。
 ほかにも、倒立したまま何秒でズボンを脱げるかに挑戦する動画や、ダンスの練習風景、庭にマットを敷いてバク転する動画など、毎日のようにSNSを更新し続けている。
 「普段はそんなにSNSを使う方ではないんです」と内山。新型コロナウイルスの感染拡大にともなう緊急事態宣言を受け、練習拠点の一つであるナショナルトレーニングセンター(NTC)=東京都北区=が閉鎖された。自宅にいる時間が長くなり、「暇だったからやってみた」のがきっかけだった。
 予想以上に多くの人から反響の声が届く。知り合いではない人からも「自粛で暗い気持ちになっていたけど、動画を見て元気になった」というメッセージを多くもらい、「ああいう発信をすることで、明るい気持ちになってもらえるんだなと感じてうれしかった」。