独自泳法でパリ五輪目指す 競泳・背泳ぎ 山田海都選手(札幌静修高)

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札幌静修高校(札幌市中央区)3年の山田海都選手(18、スポーツアカデミーソシア)は、競泳男子背泳ぎで急速にタイムを縮め、台頭する若手だ。日本の背泳ぎでは第一人者の入江陵介選手(31)の後継者の登場が待たれて久しい。「人とは違うダイナミックな泳ぎ」で、3年後の2024年パリ五輪出場をめざしている。
 170センチ、70キロの体形は小柄な部類で恵まれてはいない。だが、その泳ぎは個性がある。小学生のころからクラブで指導する近藤匡直コーチ(43)は「上腕はほかの選手より太く、丸太みたい」と評する。
 その鍛えあげた腕力で水をかく。体はうねるように上下動するが、上半身の強さが生む推進力が強みだ。入江選手が練習でペットボトルを額に乗せたまま水面を滑らかに進むのとは対照的だ。山田選手は自らの泳ぎについて「暴れるような泳ぎ。一般的に抵抗も増えダメだとされているけど、正解はない」と語る。
 近藤コーチも「山田選手は瞬発力が大きい。バネがあり、体全体も強い。型にはめたくなかった」とフォームを矯正してこなかった。その独特なフォームによる「出世レース」が、4月の日本選手権予選だった。
 200メートルはエントリータイムが下から2番目。大会前、近藤コーチは山田選手にレースに挑む気構えを尋ねた。「一発、仕掛けたい」「下克上を起こそう」。師弟が一致した。