あ~よかったと花*花が思えるまで さよなら避難所から涙で帰った日

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高校3年の18歳だった時、阪神・淡路大震災があった。あの時、悩みながらも音楽を続けてきたから、その後、誰かのためになれた。「花*花」の2人は、そう思っている。
 おのまきこさん(45)はジャズバンド部でピアノ、こじまいづみさん(45)は教会でゴスペル。同い年の2人は兵庫県高砂市の別々の高校に通い、それぞれ音楽に熱中する高校生活を送っていた。
 卒業を控えた1995年1月17日早朝、淡路島北部が震源の地震があり、2人も大きな揺れを感じた。状況が分からないまま、ひとまず登校。校舎の窓ガラスが割れたり、学校に来られない生徒や先生がいたりした。帰宅し、テレビに映る神戸の街が燃える姿にあぜんとした。
 こじまさんは数週間後、ゴスペルの仲間と被害の大きい神戸市長田区へボランティアへ行った。「音楽で励ますことができるのでは」と考えた。