AIでカラーによみがえる“ヒロシマ”

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日テレNEWS24

AIを駆使し、カラーでよみがえる広島。大好きな家族との写真も。
濵井德三さん(85)「みんな生き返ってきよるよ。あの時代に戻ってね」
原爆ドームはかつて産業奨励館と呼ばれる、広島の“誇り”でした。濵井さんは両親と姉・兄と暮らしていました。大切に持っているのは母・姉・兄と一緒に写った家族写真です。
濵井さんの写真をAIで色付けしているのは広島の高校生、庭田杏珠さん。被爆前の広島の写真をカラー化し、未来に伝える活動をしています。大量の写真から蓄積したデータをもとに、人の顔やモノの材質などをAIが判断し、実際の色に近づけます。
わずか数秒のことですが…。
濵井さん「私の場合は男の子じゃけえ紺よね、これが。お姉ちゃんの場合はこれ赤なんよね」
AIによるカラー化には限界が。濵井さんの記憶を頼りに色を修正すると…。
濵井さん「みんな生き返ってきよるよ。あの時代に戻ってね。生き返りよるよこれ。やっぱりこの頃を思い出すよね」
1945年8月6日午前8時15分、原爆が…。
濵井さんは原爆資料館に一番大好きな家族写真と、実家から見つかった時計を託しました。
濵井さん「本心言ったら寂しい。ほんと…。やっぱり…原爆が落とされにゃ両親姉兄がね…。生きとったらのうと思ってね」
※2019年7月、広島テレビで制作したものをリメイク