金沢大 過疎地の交通難民救う自動運転技術

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過疎地の交通難民を救う自動運転技術。
金沢大学の自律型自動運転車。交通量が多い市街地や雪の中でも自動で走れます。30年にわたり研究してきた金沢大学の自動運転技術で、石川県珠洲市の交通課題を解決しようと走行実験を行っています。
珠洲市は高齢化率が46%を超え、人口減少が進んでいます。鉄道は廃線になり、路線バスの運営も厳しくなっていることから、金沢大学と連携し、自動運転を市民の移動支援につなげたいと考えています。2015年から走行実験が行われ、現在も続いていて、市内ほぼ全域で自動運転車を走らせることができます。
最新技術がつまった自動運転車。車の上部についている機械は、LiDAR(ライダー)と呼ばれるセンサー。回転しながらレーザーを飛ばし、3D情報を計測します。地図情報とマッチングさせることで、現在地や車両の周りの障害物がわかります。例えば、前から来る白い車は、紫の四角。赤く動いているのは人。LiDAR(ライダー)の他にも、フロント部分やバンパーに埋め込まれているミリ波レーダーや、車両のあちこちに設置されたカメラが障害物を認識します。
ハンドルは自動で動き、前の車に合わせて、速度も自動切り替え。信号もカメラが認識します。走行位置や道路環境を正確に捉える、自律型自動運転車。不測の事態への対応が必要なため、実用化はまだ先ですが、金沢大学の自動運転技術が、過疎地の交通課題解消に期待されています。
金沢大学・菅沼直樹教授「おそらくこういう車がまちなかに入ってくると、まちづくりから含めて変わる。そういう期待を含めたのが、自動運転だと思っています」