左脚失った高校生 車いすバスケの挑戦

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骨のがん「骨肉腫」を患い、左脚を切断した高校3年生。バスケットボールに夢中だった少年が次に目指した道は「車いすバスケ」だった。
小川祥汰さんは、1年間の休学を経て再び高校に通う19歳だ。
祥汰さん「これを楽しみに毎日頑張っているのもあるので、車いすバスケットボールが生きがい」
去年6月左脚を切断。祥汰さんが選んだのは、残った足先を180度逆さに結合させるローテーション手術。足首の関節を、膝の関節に代用することで運動機能をできるだけ残す手術方法だ。
母・紀子さん「最初は痛みでのたうちまわっていて、かわいそうだな、代わってあげたいと思った…」
小学4年生のとき、バスケットボールと出会った祥汰さん。高校では1年生でレギュラーになり、3ポイントシューターとして活躍した。そんな中、突然やってきた膝の痛み。診断されたのは、骨のがん骨肉腫。
祥汰さん「バスケばっかりやっていて、本当に大好きだったので、バスケができないっていうショックが死んじゃうっていうより先にメンタルに来た」
更に左脚切断後、がんが肺へ転移したことがわかった。
祥汰さん「足だけでなくて、肺もダメになるのかなといろんな不安がある」
そんな絶望の中、高校のバスケットボール部の顧問から紹介された車いすバスケットボール。
祥汰さん「ここまでハードだと思っていなくて、最初は全然追いつけなかった。手も皮が…むけたりする。手で車輪を止めるので摩擦で」
入部したのは九州大会2連覇中の強豪チーム、長崎サンライズ。スピード感、激しさに夢中になり、始めて2か月で急成長を見せている。
現在でも短い入院を繰り返している祥汰さん。それでも車いすバスケへの情熱は変わらない。5月、韓国で行われた大会で念願の公式戦デビューをして全ての試合で得点をあげた。
祥汰さん「車いすバスケットボールが生きがい。見てもらっている人に楽しんでもらえるようなプレーができたらいい」