日本の性教育 セックスをどこまで教えるか

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日テレNEWS24

「お母さんの膣へお父さんのおちんちん入れて、精子を子宮へ運ぶ。このことを英語でセックスと言うの」
お母さんたちが、地域の子どもたちに直接伝える性教育。小学校の教科書には、セックスについては触れないとされています。
お母さん「そこの流れを切る意味がわからない」
だから自分たちが、子どもたちに正しい知識を早いうちから教えたい。近所のおばさん感覚で伝えます。
望まない妊娠や事件を防ぐため、中学生に産婦人科医が性教育講座を行っています。この日は、講座を行う川村真奈美医師と教師たちとの打ち合わせ。しかし、教師たちはうかない表情…。
川村医師「1つは望まない妊娠を防ぐこと。それから性感染症を防ぐこと」
男性教師「ピル…とかはなくてもいいのかなとか」
川村医師「ピルに関しては話をしたいですね」「最近では出会い系とか怖いですよ。安易にアクセスしちゃってセックスして、1回だけで妊娠するんですよ。それは教えてないからですよね」
男性教師「安易なセックスに走ってしまうという」
川村医師「それは大誤解だと思うんですね、私」「女性の立場からどうですか?ピル飲んでるからガンガンセックスしようなんて思わないですよね」
女性教師「ガンガンはないですけど…」
かつて、ここの市(三重県・いなべ市)では性教育に対しバッシングがあったといいます。
男性教師「周りの声で反対とかあると、なかなか学校って弱い立場で、いろんな事でたたかれている時代なので」
不安を抱えながらも、教師たちは川村医師に授業を委ねることにしました。
性教育講座の日。対象は中学2年の生徒たち。
川村医師「今日は最初から最後までセックスの話です。みんな笑うけど、大真面目な話だからね」
セックスにはトラブルがつきものであると生徒たちに訴えます。
川村医師「避妊の方法を知らないといけないし、性感染症にかからないようにするためには、どんな病気があって、どうしたら防げるかということを知らないといけない。こういうことって、セックスをする前に知っておかないと大変じゃない?」「対等な男女関係を築ける男女がいい恋愛ができる。はい以上です。ご清聴ありがとうございました」
男性教師「(生徒たちが)そういうふうになる前にっていう事を言ってますので、やっぱり先生の授業をやっていただいて良かった」
川村医師「ありがとうございます!すっごいうれしいです先生」
男性教師「子どもの感想が僕たちの全てですから」
大人たちが大真面目で議論する性教育。その授業には子どもの“いのち”がかかっています…。
※2013年5月、中京テレビで制作したものをリメイク