やりたいことで活躍 自ら切り開く就労支援

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日テレNEWS24

やりたいことで食べていく。
カラフルなイラストの紙芝居、ユニークな絵画や風刺漫画。これらの作品はすべて障害のあるアーティストたちが制作しています。「studio COOCA(スタジオクーカ)」は、好きなことや得意なことを仕事にして、“何して食うか”(=クーカ)がテーマの福祉施設です。
人形劇を制作している本石さんは、クーカに来るようになってから、裁縫の楽しさに出会いました。
本石将也さん「何もないところから作って、思った通りのかたちになったりすると楽しい」
人形劇団「ふもっふっ」を結成。ブラックユーモアあふれるオリジナルストーリーを考え、人形劇の出張公演も行っています。
海洋生物が大好きな伊藤太郎さん。シャチやイルカをモチーフにした、招福熊手を制作しているアーティストです。
伊藤太郎さん「♪よろしければご利益ありますので、是非この熊手をお買い求めく~だ~さ~い~」
ギャラリーやイベントでの口上販売が名物となり、招福熊手は人気商品になりました。
障害者の就労支援としては、ボールペンの組み立てなど軽作業が多かったなか、やりたいことで活躍できる事業にしたいと考えていました。
studio COOCA 関根幹司施設長「(利用者が)家でやっていることは何ですか?って聞いた中に、絵を描いているとか字を“描”いている人たちがいて、それやってくださいってところからはじまった」
そうしてメンバーが自由に創作したものが、展覧会で評価されるようになりました。アート作品が展示されているギャラリーにはカフェが併設され、調理や接客もクーカのメンバーが担当します。接客が落ち着くと、客席の隣で創作活動を再開。メンバーたちの制作風景が見られる空間になっています。
studio COOCA 関根幹司施設長「就職のための職業訓練って、こうあらねばならないっていう訓練漬けになる。じゃなくてやっぱり本人が悩んで自分で決めていく、自分で切り開いていく。そういう本人であってほしい」