舞妓さんに触れないで!観光客に悩む京都市

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日テレNEWS24

写真を撮ろうと、舞妓さんを追いかける観光客。タクシーを使えば、周りを取り囲んで、発進できなくなることも。時には、ツーショット写真を目当てに、舞妓さんの着物を引っ張る観光客もいます。
行く先に立ちはだかるカメラから逃げようと、足早になる舞妓さん。さらには、風情ある家に立ち入り、扉を勝手に開けることも。写真を撮りたいために、祇園で横行する、観光客の迷惑行為。
外国人観光客が増えると共に、迷惑行為が悪化。今年、住民は京都市に対し、対策をとるよう要請しました。
そこで9月30日から、マナー違反を注意する巡視員を試験的に導入。警備員と2人1組になり、町をパトロールします。
マナー違反を見つけると、近寄って注意。民家の柵に肘をかけていました。私有地に入り、写真を撮っていた観光客。木の柵は結界で、立ち入り禁止を意味するものと説明しました。
巡視員「いろんなお家の中でも、結界を置かれている所は特に、入ってほしくないはず」
文化やしきたりがわからない観光客に、マナーを教えるため、パンフレットで説明。道に広がらない、無断で舞妓さんを撮影しないなど、禁止事項が英語と中国語で書かれています。中国語を話せる巡視員もいます。
さらに、特定の観光アプリを入れているスマホには、祇園に入るとプッシュ通知で迷惑行為の禁止を伝える試みも実施しています。あの手この手で何とか迷惑行為を減らそうとする京都市。巡視員によるパトロールは12月まで実施し、効果を検証します。
京都市 観光MICE推進室・山下課長「実際にここは、いわゆる観光地ではなくて、住民が住んでいる所なので、それを知って頂いて、京都観光を楽しんで頂きたい」