着物をモンゴルの民族衣装にリメイク

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所狭しと並んでいる着物や帯。買っているのは、モンゴルの人たちです。着物の生地でつくるモンゴルの民族衣装“デール”が、今、現地で注目されています。
首都・ウランバートルには着物の生地や帯を販売する専門店がオープン。その場で採寸して、オーダーメイドの1着を仕立ててくれます。モンゴルで開催されたジャパンフェスティバルでのショーや、著名人が着用したことで、着物デールの人気に火がつきました。使われているのは、日本で買い取られた古着の着物です。
買い取りサービスを中心にリユース事業を展開するバイセルテクノロジーズは、年間100万点以上の着物類の買取をしています。
しかし、なかには変色して黄ばんだり丈が短かったり、買い取った着物のうち約3割は、再販が難しい状態でした。そういった着物をモンゴルへ輸出し民族衣装にリメイク。着物の和柄や絹素材が、親日国のモンゴルで人気が出ました。
去年からモンゴルの大学のデザイン科では、着物をデールに仕立てる授業も開設。
講師「模様がどこにつながっているかよく見てください。この模様とつながりますね」
専門店のスタッフが講師として派遣され、着物の素材や特性を生かしたデールの作り方を教えています。
デールにリメイクする過程でできた着物の切れ端は、その後、小物やはぎれに作り替えられ、日本に逆輸入されます。
バイセルテクノロジーズ・井上彰商品1部長「着物が姿をかえて現地の方に喜んでもらえる。そこで使われなかったものが、さらに日本に帰ってきて素材として新しいニーズを生む。それを実現することでリユース100%を実現できる」