有機農業に新たな助っ人アイガモロボット

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日テレNEWS24

有機農法の一つ「アイガモ農法」の課題解決に向けたロボットが開発された。田んぼにテクノロジーを取り入れた新しい形として注目されている。
ロボットなので虫や雑草は食べないが、田んぼを隅々まで泳ぎまわり水面を濁らせる。農薬を使わない田んぼは雑草が生え、藻が発生するが、水を濁らせれば光合成ができなくなり、雑草が生えにくくなる。
見た目はアイガモを意識している。従来のアイガモ農法は、アイガモやアヒルのヒナを田んぼに放ち泳ぎ回らせることで、雑草を抑制させる。ヒナたちは雑草や害虫も食べるので、農薬を使わない米作りで大活躍する。
しかし、成長すると稲を食べてしまうので、田んぼで活躍できるのはヒナの時だけだ。大人になったアイガモの飼育問題や、外敵からヒナを守るための設備などアイガモ農法には課題があった。
そこで、誕生したのがアイガモロボットだ。製作したのは日産自動車の技術者の有志で、農薬を使わない米作りに挑戦したいという友人のために開発した。最大の特徴は自動運転だ。自由気ままに泳ぐヒナたちは1反で20羽以上必要な場合もあるが、アイガモロボットは1台で田んぼを1巡する。
Wi-FiとGPSを使い、プログラミングで自動運転する。水面を泳ぎ回るために取り付けられているのはスクリュー、稲を引き抜くことなく、水中の泥を巻き上げ水を濁らせる。泳ぎ回って雑草抑制。現在はまだ試験段階だが、アイガモに代わる日がやってくるかもしれない。