祖父の活版印刷を受け継ぐ レトロ風人気

視聴回数30,507

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

祖父の残した活版印刷を受け継ぐ高瀬希望さん。7年前に祖父が亡くなったことがきっかけでした。祖父の孝夫さんは原稿に合わせて一つ一つ活字を組む職人。
高瀬さん「(祖父は)朝6時ぐらいに出て行って、夜中の12時まわって帰ってくるとか普通だったので」
手間暇のかかる昔ながらの作業。家族は活版印刷をやめようと道具の片づけをしていましたが…
高瀬さん「手に取っていくと、あの時おじいちゃんこういう風にしてたなっていうのが、浮かぶので自ずと捨てられなくなっていき、じゃあ使う方向でやるかって」
母は反対したといいますが、おじいちゃんが大好きだった高瀬さん。幼い頃の家族の姿を残したいと活版印刷を受け継ぐことに。生前の祖父から仕事を教わることは叶(かな)いませんでしたが…
高瀬さん「(活字を)組んだ状態で置いてあるものが大量に残されていて、こういう時にはこういう風にしなきゃいけないよっていうのは教えてくれます」
押す強弱により文字に凹凸やかすれができ、仕上がりに個性が生まれます。かつては主流だった印刷技術。その全盛期を知らない若者から“レトロアート”として再注目されているとのこと。高瀬さんはそこに希望の光を見出しました。
徳島市内にポストカードやメモ帳など活版印刷をいかした商品を置く雑貨店をオープン。
高瀬さん「今この5年10年の活版の求められてるものと、次の5年10年の求められるものって違うと思うんですけど、それに合わせて無理しないある程度基本的な活版印刷で続けていけたらなと思ってます」