北朝鮮の観光戦略 金委員長自ら泉質を確認

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日テレNEWS24

日頃、拉致問題や、核・ミサイル問題などのニュースで触れるばかりの北朝鮮。その北朝鮮が、今、「観光」に力を入れているという。その狙いは何なのだろうか。
今、北朝鮮が力を入れる観光ツアー。例えば「大衆交通手段観光」というものがある。これは路面電車や地下鉄など、市民の足である乗り物に乗るツアーだ。他にも「飛行機愛好家観光」や「労働生活体験観光」というものもある。田植えや畑の草取りといった農作業を体験するツアーだ。
これらは「国家観光総局」が運営する観光PRサイトに掲載されていて、日本語を含む5か国語で情報発信をしている。街にはオランダ、イギリス、オーストリアから来たという観光客もいた。今、北朝鮮は観光地の整備に取り組み、国内外の観光客誘致に力を入れているとみられている。
こんな報道もある。
「敬愛する金正恩元帥は『温泉観光地区完成のための設計を短期間で終わらせなければならない』とおっしゃった」
温泉をアピールするため金正恩委員長が自ら飲んで泉質を確認する。実はこの場所は金委員長の肝いりで建設を進めている温泉観光地区だ。軍人や夫人を引き連れ、自ら露天風呂の脇に腰掛けて熱心に視察している。温泉卵の出来具合もチェック。
金委員長の指示で2013年に華々しくオープンした馬息嶺スキー場。元山にある葛麻ビーチ。全て金委員長の肝いりだ。
ミサイル発射を続ける一方で「観光」にも力を入れる北朝鮮。その背景には体制宣伝や外貨獲得の狙いもありそうだ。