完売するまで店を閉めないケーキ屋さん

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日テレNEWS24

完売するまで店を閉めないケーキ屋さん。
奈良市にある洋菓子店“にこにこ庵”。この店では、店頭に並ぶケーキが売り切れるまで店を開け続けます。
「食べられるものを捨てるっていうのはあたまから(考えて)ないので」
そう語るのは、この店を営む木村洋司さん。木村さんの1日は朝6時すぎから始まります。ほとんどの時間を1人で切り盛りしているので朝から大忙し。この日は、ケーキやドーナツ、シュークリームなど全15種類の洋菓子を作ります。開店した後も、客を待ちながらケーキを作り続けます。お昼を過ぎたあたりから徐々に客が訪れ、少しずつケーキが売れていきます。
常連客「いつもここで朝までっていうのが多いから、体には気をつけてください」
しかし、夕方に近づくにつれ客足が遠のいていきます。すると、木村さんは今あるケーキを確認し、スマホを触り始めました。今あるケーキをSNSで発信することで買いに来てくれる人もいるのだといいます。その後、SNSを見た人や店の明かりがついていたため立ち寄った人などが訪れました。この日は、午後9時を前にすべてのケーキを完売しましたが、夜中や翌日まで店を開けていることもあるそうです。
木村さん「残っていると、かわいそうになってくるんですよね。夜中の何時でもいいから、行き先が決まってお客様の口に入ったら1番うれしいかなと思うだけのことで。ただそれだけのことです」