『生理ちゃん』生理を擬人化させ共感広がる

視聴回数4,341,104

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

女性の生理を擬人化させた漫画『生理ちゃん』が先日、権威ある漫画賞を受賞した。映画化も決まる話題作、ヒットの訳を探った。
女性のもとに月1回訪れる「生理ちゃん」。突然、おなかにパンチをお見舞いし、注射器で血も抜く。当然、女性はぐったり。そこに夫が帰ってきて3人で晩ご飯を食べることになる。
夫「今日もカレー?昨日もだったよね」
妻「知らない。自分でつくれば?」
夫「なんだよ、生理でイライラしてんのか?」
すると、生理ちゃんが夫に顔面パンチ。妻の気持ちを代弁し夫の血まで抜いてしまう。生理のつらさを共有した夫婦は…
夫「ごめんな、あけみ。しんどい時は無理しなくていいから」
妻「あなた…わたしのほうこそ…」
他にも生理ちゃんは女性を勇気づけたり、時には女性の愚痴を聞いてあげたりもする。女性の生理を擬人化させたマンガ『生理ちゃん』。普段、口に出しにくい生理についての日常をコミカルに描いている。
この作品を読んだ人からは…
「生理中(前後も)毎月本当につらいのですが、この漫画読んでちょっと救われた」
「生理ちゃん読みだしたら止まらなくなった。男女問わず会話して向き合っていく過程が好き」
という声が聞かれた。
初めはWEBメディアのみに掲載されていたこの作品だったが、PV数は1000万回を超え、ついには単行本とグッズも発売された。
ヴィレッジヴァンガード・渋谷本店コミック担当の中澤孝紀さん「彼女に読んで欲しいと言われたから買いましたという人もいたり、男性客がいるのも面白い反応」
女性の生理に対する社会の無理解や偏見を風刺したとして『生理ちゃん』は手塚治虫文化賞を受賞した。
作者の小山健さん「(制作過程で)女性から語られることのない色々な話を聞いていると、どうしようもなく心に芽生えてくるものがありました。それは世の中がもっとこうなればいいのになあということなのですが、楽しく読んでもらうには、作者自身があまり声高に口に出して言わない方がいいのではないかと思っています」