高校の中に水族館!?長浜高校水族館部

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高校の中にある水族館。誕生から20年!
男の子「ウニ?ウニか」
毎月1回、無料で一般の人に公開してきました。かつて、町のシンボルだった長浜水族館は老朽化のため閉館。復活を願う町の人々は、自宅やお店に水槽を設置し、町全体を水族館にしました。このとき、長浜高校の中にも水族館が誕生。その名も「長高水族館」。水族館部として活動し、全校生徒の4分の1、30人が所属します。
伊井部長「いらっしゃいませ」
全員「いらっしゃいませ」
海や川の生物が150種類、約2000匹います。自分たちが釣ったり、漁師さんがくれたり。
クラゲ担当の重松楽々さん。クラゲが大好きで、海水浴で刺されることを防ぐ「クラゲ予防クリーム」を開発。研究が評価され、化粧品会社と共同で、商品化を目指しています。以前、先輩たちが突きとめた「クマノミの表面を覆うマグネシウムが、イソギンチャクの毒針を防ぐ」という研究結果を応用。
楽々さん「クリームをたくさん売って、お金が貯まったら(町の)水族館作りたいですね」
月1回の一般公開に向け、準備が進む中…。西日本豪雨で町に大きな被害が出ました。電車が運休になり、多くの部員が学校に来られない中、学校近くの部員の数人が登校。しかし、餌やりが精一杯。数日間、ほとんど何もできませんでした。
部員「カクレクマノミ、これもともと、ここ10匹くらいいたけど、ほとんど死んでて」
水族館部、始まって以来の大ピンチです…。
水族館部顧問・重松先生「明日の水族館はやっぱり(豪雨の後で)特別な公開日やと思うんよね。長高水族館は、20年間ずっと1回も休まずに続けてきて、明日も休まずにやると」
何とかオープンさせたい…。みんな必死です。
一般公開の日。
伊井部長「いらっしゃいませ」
全員「いらっしゃいませ」
豪雨の直後にもかかわらず、300人を超えるお客さんが来てくれました。20年、235回目。途切れさせることなく、無事終えることができました。
楽々さん「今、このクラゲたちを使って、クラゲに刺されないようにするクリームを作っているんです」
客「おーすごい」
そして…クリームが商品化決定!部員たちの夢は、取り壊された町の水族館の復活です。長浜水族館復活のための署名がこんなに集まりました。魚たちと夢を受け継いでいきます。
※2018年8月、南海放送で制作したものをリメイク