ホテルマンは漁師 捕った魚を宿泊客に

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日テレNEWS24

ホテルマンと漁師、2つの顔を持つ男性が沖縄県宮古島にいます。リゾートホテル“ザ・リスケープ”。ザ・リッツ・カールトンなどの一流ホテルで働いていた高田和大さん。もともと趣味で素潜りをしていましたが、漁師の資格を取り、2年前からホテルマンと漁師の仕事を両立しています。
高田さんが行うのはボンベなどを使わない、自分の息だけで潜る素潜りの漁。海に入ったら自分の勘と経験、そして自分の息だけがたよりです。
魚のいそうな場所に着くと、ゴムの力でモリを飛ばす銃をセット。ひと息吸うと5メートルほどの深さまで潜り、魚を探します。岩陰に魚を発見。チャンスは1度しかありません。どうやら命中したようです。その先には、高級魚のチョウチョウコショウダイ。そのまま水中で活けじめに。すべて水中での作業です。泳ぐこと1時間、漁が終了。ついでに拾っていたのは、海の中に落ちていた釣り糸。
高田さん「すごく長い釣り糸だったので持って帰ってきました」
お魚をいただくぶん、海をきれいにして帰るのがポリシーです。高田さんは漁の様子をSNSで発信しています。素潜り漁は必要な魚だけを捕るため、魚を捕りすぎることがないといいます。
漁を見学できるツアーも行っています。この日の参加者は、高田さんの知人で宮古島に移住してきた男性。漁を見学するのは初めてだそう。高田さんは参加者の目の前でも魚を捕り、しめます。ツアー中に高田さんが捕った魚はそのままホテルに運ばれます。
高田さん「チョウチョウコショウダイが捕れました」
新鮮なうちに調理。捕れたてをカルパッチョに。他の魚も高田さんが前もって捕ったものです。いた場所や捕った時の話を聞きながら食べることができます。
ツアーの参加者「どこで捕れたとか、どういう風にいた魚って考えて食べることって普段はしないから、新鮮で楽しいです」
高田さん「海の中で魚が泳いでいる姿を、実際に見てもらって、そこから魚が食卓に並ぶまでの一連の流れを知っていただくことが重要だと思う」