全盲の夫婦がみつけた、家族のかたち

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日テレNEWS24

全盲のお母さんと、全盲で弁護士のお父さん。その両親を手伝う、目が見える2人の子ども。こころちゃんと響くんと盲導犬・イリーナ。
母・亜矢子さん「ない!靴下が1個ない!」
響くん「あった!」
母・亜矢子さん「えっどこ?」
響くん「ほら」
母・亜矢子さん「ありがとう~」
“できる人が手を差し伸べる”が大胡田家のやり方です。
母・亜矢子さん「障害があるとかないとか関係なく、好きな人の子どもを産みたいという思いは誰しも同じじゃないかなと思う」
父・誠さん「目が見えなくてもいろんな仲間をつくって、いきいきと仕事しているんだぞという姿は見せたい。子どもたちもこれから人生いろんなところで挫折したりとか、困難にぶつかることがあると思うけど、そのときにですね、もし可能であれば…。パパもね…いろいろ大変なんだけど、頑張ってたよって思い出してほしい」
夫の誠さん。この日は全盲の橋本さんから弁護の依頼。
依頼人「こうぶつかってこうなって…」
相手の表情が見えないからこそ、丁寧に耳を傾けます。
妻の亜矢子さん。買い物の助っ人は、こころちゃんと響くん。
こころちゃん「男に爵(じゃがいも)。1098円」
母・亜矢子さん「は?」
こころちゃん「198円」
母・亜矢子さん「ビックリした」
大胡田さん夫婦は、同じ盲学校で出会い結婚。翌年、長女のこころちゃんが誕生しました。2人目は、男の子。
「おめめはどうかな?」
母・亜矢子さん「大丈夫だといいけど…」
こころちゃんは、料理の手伝いを進んでするようになりました。
母・亜矢子さん「こころに先を越されてしまいました。上手な人が作ればいいと思うので」
見えないからこそ感じること。2人で言葉を交わします。
母・亜矢子さん「今年は楽しかった。なんか」
父・誠さん「響のやさしいところがいろいろみられるというのはすごくうれしいね」「(友達が)『響くんのパパ目が見えないのって俺どこにいるかわかる』って言ったとき、響がさ、『パパは目が見えないけど、耳がいいからわかるんだよ』って言ってくれたのね。いや、ちょっと感激したね」
春、響くんは小学生になりました。こころちゃんは、3年生。
こころちゃん「私やる!やけどしても知らないぞ」
母・亜矢子さん「やけど怖くて料理ができるか」
こころちゃん「うわっ」
母・亜矢子さん「うわって言わないでよ」
こころちゃん「おいしそう」
大胡田家は、きょうも家族で食卓を囲みます。