にっこり笑って ~笑顔を残す遺影写真家~

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日テレNEWS24

撮影しているのは、人生の最後をかざる写真、“遺影”。
中西三男さんは、大切な写真を撮るため集落をまわっています。遺影を撮り始めたのは、父親を亡くしたとき、遺影にふさわしい写真がなかったからでした。自分と同じ後悔はしてほしくないと思い、写真を撮り続けています。
中西さんが集落をまわるもうひとつの理由は、お年寄りの話し相手になること。この日は、吉川菊恵さん(当時95歳)のもとへ。
中西さん「これ誰ぞ?(撮影した遺影を持って)」
菊恵さん「まあ!嫌じゃのう」
中西さん「ばあさんはいつも笑ってるから、いい写真になる」
10年あまり前に夫を亡くした菊恵さんは、一人暮らし。近くに住む息子に支えられながら暮らしていました。そんな中、息子の速夫さんが不慮の事故で亡くなったのです。あまりに突然だったため、遺影はアルバムから選ばれました。中西さんも心配で駆けつけました。
菊恵さん「中西さんおってや」
中西さん「頑張らないかん」
菊恵さん「考えたらひとり泣ける」
その後、中西さんは菊恵さんの家を訪ね、日々、元気づけていました。そして、3年後。となり町の老人ホームを訪れた中西さん。
中西さん「忘れた?忘れてないやろ?」
菊恵さん「知ってるようだけど」
1年前に入所した菊恵さんは、認知症を患っています。
中西さん「今日は元気でしてるかと思って見に来た」
菊恵さん「誰やろ?中西さん?」
中西さん「よう覚えてる。ばっちり覚えてくれている」
菊恵さんの心に寄り添う中西さん。そして、町の人の思いを受けとめて人生の最後を飾る写真を撮り続けています。