奇跡の1枚!“映える”職場の集合写真

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日テレNEWS24

一斉に跳びはねる人たち。集合写真を撮影しているところです。完成したものは、無重力空間にいるような不思議な写真。こんな絶妙な瞬間にこだわった“劇的集合写真”が人気です。
撮影したのは写真家の杉山雅彦さん。全国の企業から広報写真にしたいと、これまで100社を超える企業から依頼を受け、働く人たちの集合写真を撮り続けてきました。この日撮影に向かったのは、静岡・焼津市の特別養護老人ホーム。
特別養護老人ホーム高麓・森拓也課長「杉山さんの写真を見て、これをパンフレットやHPに使ったら、誰か飛びついて施設見学に来ていただける方が多いのではないかと思います」
小道具は実際に職場で使われているもの。そのまま取り入れるのがこだわり。介護士や相談員、送迎ドライバーなど、普段その仕事をしている本人がモデルです。
全員「いち、にの、さん、はい」
杉山さん「施設長が手をこう…」
職員一同「施設長~!!」
職員「首…きつい」
全員の心が通い合わなければ、奇跡の1枚は誕生しないのです。撮影開始から4時間。
全員「いち、にの、さん、はい」
果たして…。
杉山さん「オッケーです!」
全員「やったー!」
CGや合成はありません。一人一人、最高の一瞬をとらえた、躍動感ある劇的写真が完成しました。
ここにたどりつくまで、平たんな道ではありませんでした。実家の写真スタジオで育った杉山さん。高校卒業後は、自動車メーカーに就職。
杉山さん「クルマが好きだったものですから、そういう時期があったのですが、(会社に)合わなくてノイローゼになってしまった」
会社は辞め、新たに飛び込んだのが、なじみのある“写真”の世界でした。
杉山さん「働くことに夢が持てない社会になってしまった。自分もその中の一人だった、その会社に勤めていたとき。そういった中でも楽しむことができるというか、働くということに対して何か、この写真から感じていただければうれしい」