人気は「綱引き」、北朝鮮が祝う旧正月

視聴回数602,376

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

旧正月を迎えた北朝鮮で市民たちが爆買い。北朝鮮の正月は元日だけではありません。旧暦の正月である、旧正月もあります。
この日は、金主席と金総書記の銅像に花束を持って、新年のあいさつをします。国営放送ではこんな特別番組も――
「私たち誰もが喜びを抱いて幸福の中で迎える2019年の旧正月です」
芸術家たちが書や絵などで、その年の抱負を表現します。
「万難を乗り越えようとする人民の不屈の闘争精神がこもった我が祖国の国鳥です」
「我々は新年も必ず人民の楽園を作り上げることでしょう」
おめでたい気持ちに、財布のヒモもゆるみます。デパートには客が押し寄せ、化粧品などを買っていきます。
そんな旧正月で欠かせない食べ物があります。「トック」という伝統料理です。トックはスライスした餅に、卵焼き、豚肉などをトッピングした、朝鮮風の雑煮です。
トックを出す店は満席。これを食べて、1年の汚れを落とし、きれいな気持ちで新年を迎えるといいます。
金正恩委員長は2014年の談話で、「民族遺産保護事業は、我が民族の歴史と伝統を、輝かせる愛国事業である」と語り、伝統を守ることを強調しました。
お祝いムードにわく各地では、民族衣装に身を包んだ子供たちが、コマを回し、凧(たこ)あげにも興じています。
特に盛り上がるのが綱引きです。北朝鮮では人気の高い、伝統的な遊びです。伝統文化を推奨する背景には民族の誇りと、愛国心を高める狙いがありそうです。